餅は餅屋な中華AI

DeepSeekの登場であちこちがざわざわしているけれど、

その後AlibabaがQwen Chatを発表して中華AI界隈がにぎわってきています。

ふだん使っているAIチャットサービスで、12月時点で金盾にブロックされなかったのはConsensusとFeloだけだったんですが、現地でまともに使えそうなのが2つ増えてありがたいです。

中華AIの強み

ふつうの用途でもこの2つは優秀なんですが、特にいいなと思っているのが

  • 中国国内の情報量が多い
  • 中国語のニュアンスを教えてくれる

この2点。

おすすめ外食チェーン店とか聞くと、現地の人目線でいっぱい教えてくれます。

ふだん中国語の勉強でわからないことがあったら、今はPerplexityとClaudeに聞いてるんですが、最近はDeepSeekとQwen Chatにも聞いてみています。

たとえば日本語の「教授」は中国語でも「教授」なんですが、「教授人」という表現が出てきてこれ何?と思ったので聞いてみました。

中国語の「我们的教授人很幽默,课讲得也好。」の「人」は必要ですか?

(DeepL訳:教授は面白くて、授業も上手だった。)

▼Perplexity (Auto)

この中国語の文章「我们的教授人很幽默,课讲得也好。」について、「人」の使用に関して説明いたします。

「人」の必要性
「人」という文字は、この文脈では必ずしも必要ではありません。文法的に見ても、意味的に見ても、以下のように「人」を省略しても文章は成立します:

「我们的教授很幽默,课讲得也好。」

「人」の役割
しかし、「人」を入れることで以下のような効果があります:

  1. 口語的な表現:「人」を加えることで、より自然な会話調になります。
  2. 強調:教授の人柄や性格を強調する効果があります。
  3. リズム:文章にリズムを与え、聞き心地をよくします。

結論
「人」は文法的には省略可能ですが、話し言葉ではよく使われる表現です。使用するかどうかは、話者の好みや文脈によって変わります。どちらの形も正しいと言えますが、「人」を入れるとより口語的で親しみやすい印象になります。



▼Claude (Claude 3.5 Sonnet)

この文における「人」は省略可能です。
「我们的教授很幽默,课讲得也好。」でも文法的に正しく、自然な中国語になります。
「人」をつけた場合は「〜という人だ」という意味合いが少し強調されますが、基本的な意味は変わりません。「教授」という名詞自体が「人」を表す言葉なので、「人」は冗長になる可能性もあります。
ただし、口語では「人」をつけて表現することも多く、特に問題はありません。


▼DeepSeek

中国語の「我们的教授人很幽默,课讲得也好。」という文において、「人」は必ずしも必要ではありませんが、文のニュアンスに影響を与えます。

「我们的教授很幽默,课讲得也好。」という文でも完全に自然で、意味は通じます。この場合、「教授」が主語で、「很幽默」がその性質を表しています。

「人」を加えると、「教授という人」というニュアンスが加わり、より個人的な印象や親しみやすさが強調されます。つまり、「教授という人は(性格的に)とてもユーモアがあって、授業も上手だ」という意味合いになります。

したがって、「人」を入れるかどうかは、話し手がどのようなニュアンスを伝えたいかによって決まります。どちらも文法的に正しいですが、微妙なニュアンスの違いがあります。



▼Qwen Chat (Qwen2.5-Max)

中国語の文「我们的教授人很幽默,课讲得也好。」において、「人」という言葉は文法的には省略可能ですが、意味やニュアンスに少し違いが出ることがあります。

  1. 「人」がある場合
    「我们的教授人很幽默,课讲得也好。」
    この場合、「人」という言葉が入ることで、教授の「性格」や「人柄」について特に強調しています。「教授という役割」だけでなく、教授自身の「人間性」がとてもユーモラスだ、ということをより明確に伝えています。

  2. 「人」がない場合
    「我们的教授很幽默,课讲得也好。」
    この場合でも文は正しいです。「教授」という役割自体がユーモラスであり、授業もうまく行うことを表します。ただし、若干フォーカスが「教授という役割全体」に向かうため、個々の人間性よりも「教授としての特徴」を指している印象になります。

結論:
「人」を入れたほうが 、教授の「人柄」や「性格」に焦点を当てて、より具体的なイメージを与えます。
「人」を省略しても 、文は自然で通じますが、少し一般的な印象になり、教授の役割そのものについて述べている感じが強くなります。
どちらを使っても間違いではありませんが、ニュアンスの違いによって選択すると良いでしょう!



中国語の表現について中国のAIに「自然です」って言われると、アメリカのAIに言われるより説得力があります。個人的には、中国語の先生としてはQwen Chatが一番親切で正確そうな印象です。

Windows10の旧ノートPCをLinux化する

昨日は2月のWindows Updateの日。

Windowsが必要な作業はミニPCでなんとかできるようになったし、古い方のWindows10のノートPC(dynabook KIRA V634/W6K)のアップデートを続けるのはそろそろやめようかな。

最近古いPCのLinux化の特集がよく組まれているので、そのへんも参考にしながらKIRAをLinux化してしまうことにしました。

ディストリビューションを選ぶ

ひと口にLinuxと言っても、いろんな種類(ディストリビューション)があります。このへんあまり詳しくないので、いろいろためしてみることにしました。

★Lubuntu

最初にためしてみたのが軽量Linuxとして有名らしいLubuntu。Wi-Fiが使えませんでした。東芝のドライバが入ってないからやろけど、大丈夫なLinuxあるんやろか・・・と、このときは思いました。

★Ubuntuの日本語Remix

次にためしてみたのがUbuntuの日本語Remix。日本人の環境に親切そうかと思ったんですが、こちらもWi-Fiが使えず。

おまけにGoogleのログインとかで固まったり、動作が安定しませんでした。

★Bodhi

初めてWi-FiがつながったLinuxがこれ。標準でクリップボード履歴機能がついていたり、初期ブラウザがChromium(ほかのだとFirefoxが多いです)だったりと、個人的にはけっこう好み。

ただ、WindowsのEXEファイルに相当しそうな拡張子".AppImage"のファイルやMSIファイルに相当しそうな拡張子".dev"ファイルの実行のしかたがわかりませんでした。実行権限をつけても書庫ファイルとして開いてしまいます。

★ChromeOS Flex

一般のPCをなんちゃってChromeOS化するというもの。どんなものか前から気になっていたので入れてみました。
(ほかのOSとちがってデュアルブートができないしくみになっていて、1物理ディスクの全領域をつぶす必要があります。)

Wi-Fiはつながるし、本物のChromeOSと操作感はそっくり。とはいえAndroidアプリが使えなかったり、ハードウェアに根ざしたがっつりなセキュリティ機構がなかったりと、本物のChromeOSの劣化版です。日ごろ本物を使ってる身としてはあまりおもしろみはないです。

★Linux Mint

最終的に落ち着いたのがLinux MintのCinnamon Edition。Wi-Fiはつながるし、".AppImage"や".dev"もすんなり実行できるし、一番引っかかりなく使えました。

システムを過去の状態に戻せるTimeshift機能が標準でついていたり、OSなどのアップデート機能がタスクトレイ的な位置からアクセスできたり、かゆいところに手が届きます。

Chromeを入れて同期させたら、ほぼいつもの環境が再現できてしまいました。

それでいて、Chromebookでは制限されていてできなかったこともできそうやし、うまくすれば中国に持って行くのはChromebookでなくこっちの方がいいってこともあるかも?

自分のにせものが現れる

昨日PayPalから"We’re making some changes to our PayPal legal agreements"という件名のメールが届いていました。

メールヘッダをよくよく見ても、本当にPayPalから送られてきたものにしか見えません。偽装や改ざんの形跡はまったくなし。

ただ変なのは、そのメールの宛先がGmailのアドレスだったこと。Gmailアドレスはサービス登録には使わないようにしているので、当然PayPalアカウントにもひもつけていません。でもこのメールが本物だとしたら、このGmailアドレスのアカウントがPayPalに存在するということになります。

ふと思ったけれど、だったらこのアドレスでPayPalにログインできてしまうんじゃない?パスワードがわからないけど、メール受信ができたら初期化できそうやし。

思い切ってやってみると、本当にできてしまいました。

アカウント情報を見てみると、アメリカの住所や電話番号が見えます。あれこれ支払履歴も見えてしまいます。こわっ!

でもやっぱりメールアドレスだけはUnconfirmedになっていました。そんな状態のままでも使い続けられるんや・・・

ダークウェブに漏れていたのはこの人の情報だったのかも。

でもこのPayPalアカウントをどうすればいいかがわからなかったので、PayPalのチャットボットに聞いてみると、

この情報を教えてくれました。アドレス登録まちがいはあるあるみたいで、その渦中のアドレスから削除依頼メールを出してねと。

PayPalにはメールアドレスを宛先にして送金する機能があるんですが、今回の削除が完了したら自分のPayPalアカウントにそのGmailアドレスを追加してみようかな。その人宛の送金がこっちに入るかも?

SoftEtherサーバを自前化する

うちのOpenWrtルータをSoftEtherサーバ化して、インターネットから接続できるようにしました。

うちのネット回線では、部屋までグローバルIPアドレスが来ていないので、インターネットから直接はつなぎにこられないんですが、

VPN Azureというサービスを使うことでそれが可能に。

イメージ的には、TailscaleやZeroTierのようなことをSoftEtherプロトコルを使って実現するみたいなしくみです。

雑な手順

セットアップはそんなにむずかしくないので、大まかなポイントだけ。

ルータには、LuCIでsoftethervpn5-serverをインストール。するとsoftethervpn5-libsもいっしょに入ります。それだけで勝手にサービス起動までします。

設定はWindows PCから。

PCにSoftEther VPN Server Manager for Windowsをインストールして、それを使ってルータにつないでいろいろ設定をします。その流れの中でVPN Azureが出てきます。

あと、動作に必須ではないものの、SoftEtherサーバはTCP443番ポートを開けようとするんですが、OpenWrtでは443はLuCIがつかんでしまっています。なので

uci delete uhttpd.main.listen_https
uci commit uhttpd
service uhttpd restart

これで443の利用を止めてしまいます。するとすぐにSoftEtherサーバが443を使うようになります。インストール前にやっておいてもいいかも。

VPN Azureのドメイン

VPN Azureを利用すると、端末からは

(自分で決めた文字列).vpnazure.net

というホスト名が接続先として使えるようになるんですが、

China Firewall Testによると、vpnazure.netは現時点では金盾ブロック対象になっていないようです。

だからといって現地で使えることを保証するものではないですが。

追記 2025-04-09

SoftEtherの5系列は動作が不安定なので、5のついてないバージョン(4.38-9760-r2)を使うようにしました。

追記 2025-03-22

VPN AzureのSoftEtherで金盾越えできることが確認できました。

続・ミニPCを高機能トラベルルータに仕立てる

ミニPC(GMKtec NucBox G2 Plus)を中国用のトラベルルータにいったん仕立てていましたが、現地利用のイメトレを繰り返して改善を加えていっていました。

要件おさらい

SoftEtherプロトコルを使って、中国国内から金盾越えをしてみたい。

ただ、AndroidにはSoftEtherのクライアントアプリがないので、ミニPCでWindows版のSoftEtherクライアントを立ち上げ、それで中国外に張ったVPNトンネルにChromebookなどほかの端末の通信を通したい。

ただしキーボードやディスプレイは持って行かないものとする。

追記 2025-02-20

SoftEtherプロトコルで金盾越えできることが確認できました。

今回の構成

インターネット
|
宿の無線アクセスポイント
| (Wi-Fi)
Rakuten Hand 5G (イーサネットテザリングON)
| (USB-Cケーブル)
USB-C LAN変換アダプタ
| (LANケーブル)
ミニPC
| (LANケーブル)
USB-C LAN変換アダプタ
| (USB-Cケーブル)
Chromebook

もともと機器間はWi-Fiを駆使してつなぐ構成で考えていましたが、手持ち機器内は全部有線でつないでしまう構成にしました。その方が接続の確実性があるし、高速にもなるので。

ディスプレイにするのは、Rakuten Hand 5G。もともとはUSB接続で考えていましたが、spacedeskアプリを使ってLAN経由でディスプレイ化します。

キーボードにするのは、OPPO Reno7 A。WindowsのログインPINなどはこれで打ちます。Bluetooth Keyboard & Mouseアプリは、なぜかRakuten Hand 5Gではうまくつながらなかったです。

マウスもスマホでできるけど、Chromebook用のマウスがBluetoothのマルチペアリングに対応しているのでそれを利用。

ミニPCを有線ルータ化するのには、MyPublicWiFiのMultifunctional Hotspotモードを利用します。

余談ですが、ミニPCは純製の電源アダプタを使わなくても一般のPD対応のUSB-C電源で給電できて、消費電力は実測で最大26Wぐらいでした。

今のところいつもの30Wのアダプタで問題ないです。

回線速度

うちのルータを旅先の宿のルータに見立てて、ChromebookでGoogleの回線速度計測をしてみました。

▼Chromebookをうちのルータに直接有線接続

待機時間:8ms
ダウンロード:177.37Mb/秒
アップロード:281.06Mb/秒

▼今回の構成(VPNなし)

待機時間:10ms
ダウンロード:59.2Mb/秒
アップロード:72.5Mb/秒

▼今回の構成(SoftEtherで日本のとあるサーバに接続)

待機時間:403ms
ダウンロード:16.9Mb/秒
アップロード:7.94Mb/秒

USB-C LAN変換アダプタ

今回USB-C LAN変換アダプタは2つとも新調しました。

UGREENもCable Mattersも個人的には初物メーカー。安いけど信頼がおけるという評判っぽいところなので、今後のことも考えてそれぞれおためしさせてもらいます。

Cable Mattersの方はUSB-C機器に給電もできるタイプなので、Rakuten Hand 5G側に利用。UGREENのより大きく見えるんですが、実測重量はどちらも31gでした。

ちなみにRakuten Hand 5Gは、どちらでもイーサネットテザリングが使えたんですが、OPPO Reno7 Aは給電状態じゃないとイーサネットテザリングがグレイアウトしてONにできませんでした。

ミニPC関係なく、OPPO Reno7 AのNomad eSIMでイーサネットテザリングしつつChromebookを使うっていうのはけっこういい方法な気がするので、Cable Mattersのアダプタはいろいろ重宝しそうです。

Unified Remote

Bluetooth Keyboard & Mouseアプリは、なぜかRakuten Hand 5Gではうまくつながらなかったです。

とさっき書いたけれど、何かトラブったときにRakuten Hand 5Gの方をキーボードにしたいケースもありそうだったので、

こちらも導入しておきました。何かあったとき用のバックアップ大事。

追記 2025-03-29

OSを仮想化することで、キーボードやディスプレイ問題はもっとすっきり解消できるようになりました。