キリマンジャロ(15)-それぞれのアタック日

この続きです。

自分にとってはぼろぼろなアタック日でしたが、ほかのメンバーさんも大変だったようです。

メンバーさんの半数は、アタック日の記憶が飛んでいました。
(自分は記憶があるつもり派だったけど、この旅行記を書こうとして、そうでもなかったことに気づきました。)

埼玉さんとクライマーさんは、眠りながら歩いているうちに頂上まで着いていたと証言。

「10分ぐらい眠らせてくれたらふつうに歩けたのに、眠らせてくれなかったんですよ。」

一番危なかったのが社長さん。

もともとトレランをやっていたこともあって、持ち物の「履きなれた靴」がランニングシューズでした。

それで対応できなくなる場所用に準備していたトレッキングシューズは、今回のために買った未使用品。

結局その履きなれたランニングシューズは、アタック日で履き替えざるをえなくなり、慣れないトレッキングシューズでは歩行が安定せず。

ギルマンズポイントに着く前に、現地ガイドさんから「もう下山した方がいい」という話が出ていたそうです。

・・・あれ?それでどうやって頂上まで行けたのかの話の記憶が飛んでる(>_<)

キリマンジャロ(14)-下山

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

下山します!

ギルマンズポイント(標高5685m)からキボハット(標高約4700m)までの下り道は、富士山の砂走りみたいに、砂と石が混ざった崩れる道です。

グリップが効かずに、ざらざらと滑ってしまうので、なかなかに疲れます。

ウィルヘルムのアタック日みたいに、何を食べても吐いてしまうんじゃないかと思って、行動食はずっと取っていなかったんですが、下山中に先生からウィダーインゼリーをもらって飲んだら吐かずに持ちました。

その後キボハットで昼食だったのですが、そこでは食欲がわかずにパイナップルばかり食べました。

さらにバズーカさんからもウィダーインゼリーを3つほどもらって栄養補給できたので、なんとかホロンボハット(標高約3700m)までたどり着くことができました。

DSCN0261

IMG_20180104_181438.jpg

2018.01.05(金) 入国7日目 登山6日目

1日・2日目で登った道をそのまま下ります。

DSCN0266

あいかわらずどんよりした天気。結局雨具を使わなかったのは、初日だけでした。

DSCN0281

そしてなつかしの登山口、マラングゲート!

キリマンジャロ(13)-アタック日その5

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

日が出て明るくなってきました。

ギルマンズポイントからウフルピークまでは、標高差は200mぐらいやけど、アップダウンを繰り返します。

足元はずっと雪で、うっかりすると火口側に滑落してしまうような場所もあって、気は抜けません。

そしてまたときどき吐いていました。

あとでほかのメンバーさんに聞いた話だと、自分は話しかけても反応がなく、「ぼろぼろだった」ということでした。

DSCN0253

ギルマンズポイントから2時間ほど歩いた7:15にウフルピーク(標高5895m)に到着。

着いた・・・

ほかのメンバーさんにもいろいろ大変なことがあったようやけれど、結局誰もリタイヤせず、全員ウフルピークまでたどり着くことができました。

あとでわかったことですが、このマラングルートでの全員登頂は、西遊旅行史上初の快挙だったそうです。

キリマンジャロ(12)-アタック日その4

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

「はやしさんはここまでにしましょうか。」

そうか。客観的に見るとそうなってしまうのか。

涙が出てきました。というより、嗚咽。

ちょっと遠いけど、ウフルピーク、向こうに見えてるじゃないか。

登山口からここまでの標高4000m分の道のりや、その前の9月からの準備が思い出されました。

もともと山頂まで行くことにそんなにこだわりはないと思っていて、まわりの人にもそう話していたけれど、自分はこんなにもウフルピークまで行きたかったのか。

鳥人間コンテストとかで、思ったような記録が出せなかった人が泣いたりしているのを見て、自分の中にそういう気持ちはないんだろうなと思っていたけれど、そうではなかったんだと意外な気持ちにもなりました。

「もう少しだけ、行けるところまで行ってみましょうか。」

そうだ。自分の身体感覚では納得できていないので、もう無理だって思えるところまで行かせてもらおう。あわよくば、いや、血を吐いてもウフルピークまで行ってやる。

全体的にぼんやりしているアタック日の記憶の中で、「血を吐いても」と自分の中で表現したことはよく覚えています。胃液を吐いていたから、そこからの発想かな?

キリマンジャロ(11)-アタック日その3

この続きです。

2018.01.04(木) 入国6日目 登山5日目

雲が切れて、月が出てきました。急斜面の先の方が見えてきました。

何時出発のチームなのか、ずっと上の方にも人が見えます。

「ギルマンズポイントまであと2時間ぐらいです。」

このあたりになると、ふつうにゆっくり歩き続けるということができなくなっていて、

  • 止まって4回大きく呼吸をする
  • 4歩歩く

というような進み方をするようになっていました。

アイスクライミング用の手袋をしているのに、寒さで指先が痛くなってきたので、手を引っ込めて温めるためにトレッキングポールを使うのを途中でやめたような気がします。
(フランシスさんに渡した?)

ふらふらして道を踏み外しそうになったときに、後ろから誰かが支えてくれたような気もするし、それは自分でなく誰かがそうなったのを見ていただけのような気もします。

そしてときどき道端に吐いていました。

DSCN0250

キボハットを出発して約6時間後の5:18に、火口のふちのギルマンズポイント(標高5685m)に到着しました。

「おめでとうございます。よくがんばりましたね。はやしさんはここまでにしましょうか。」