初めてのワークキャンプ(5)-台湾の話いろいろ

この続きです。

台湾から来たメガネくんには"Q"のこと以外にもいろいろと台湾のことについて教えてもらいました。

台湾人の英語名

オードリー・タンさんの「オードリー」のように台湾の人は英語名を持っていて、メガネくんも今回のワークキャンプでは英語名で呼ばれていました。

この英語名って、自分でつけるものなの?

「自分の英語名は、幼稚園に入ったときについてなかったから幼稚園でつけてもらったんだ。台湾のパスポートには英語名の欄があって、単なる通称でなく公式なものだよ。」

台湾人の名前は外国人には覚えにくいし、音が短くてかぶりやすいからということで、こういうしくみになっているのだそう。

そうした海外志向の政策(?)を反映しているからか、台湾の人がボランティアに参加するときは国内でなくほぼ海外を選ぶのだそうです。

台湾-中国間の移動

中国は台湾を「国内」と認識しているけれど、台湾は中国を「外国」とみなしています。

素朴な疑問やけど、台湾から中国行きの飛行機って国際線か国内線かどっちのターミナルから乗ることになるんかな?

「国内線ターミナルだね。」

あー、台湾側がどう思ってても、中国側の受け入れの都合でやっぱりそうなるか〜。

中国側で入国審査はいらないけれど、「中国の台湾地方からの移動のなんちゃら」みたいな書類は必要になるのだそうです。

・・・あれ?外国人が台湾経由で中国に入ろうとしたら出入国審査どこでやるんやろ??

台湾パスポートの制限

メガネくんがアゼルバイジャンに入国しようとしたとき、入国審査の人が台湾のことを知りませんでした。

「台湾が中国の一地域なのであれば、台湾でなく中国のパスポートを持ってきなさい。」

と言われて入国できなかったそうです。

厳しい〜!それって、中国のパスポートを取ってればよかったのにっていう話なん?

「中国のパスポートを取るには、台湾の市民権を捨てないといけないからね。」

初めてのワークキャンプ(4)-台湾の"Q"の真実

この続きです。

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台湾出身のメガネくんに、台湾で漢字の中に唐突に出てくる"Q"について聞いてみました。

あれって何なの??

通常は"QQ"と2文字で表記する。
発音は「キューキュー」。
もっちり感を表す表現で、主に食べ物に使われるが赤ちゃんのほっぺたなどにも使う。
日本語でいう擬態語(「びよーん」とかみたいな)にあたるもので、文字や音自体に意味はない。
年代関係なく高齢の人であっても使うが、タメ口をきくような関係でしか使わない。
テレビの広告でも使われるので、認知度は高い。

ただ、若者の間では、泣いている人の顔を表す絵文字としてQQが使われることもあるので、注意が必要。

現在28歳のメガネくんが小さいころからあって当たり前のものだったので、外国の人から見て不思議に思われるものだとは思いもしなかったとのことでした。

自分の中の「当たり前」を探って言葉にしてもらうことで、文化の解像度が上がっていくのがおもしろい!

追記 2024-09-05

QQの追加情報です。

初めてのワークキャンプ(3)-お食事

この続きです。

ワークキャンプでの食事は基本自炊です。メンバー6人を3+3の2グループに分けて、1日ごとに当番制にしていたんですが、当番の垣根を越えて手伝ってくれたりもして助かりました。

夜はわりとちゃんと作るんですが、朝はトーストとインスタントのコーンスープに夜の残り物でちょっと一品加えるといった感じに。お昼もおにぎりとちょっと一品ぐらいです。

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夜については、お鍋みたいな日本料理の日もあったんですが、

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アジアのみなさんが地元から食材や調味料を持ってきてくれていたり、現地のスーパーでヌクマム(ナンプラー)やライスペーパーとかのアジアな食材が手に入ったりしたので、

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だいたい何かしらエスニックな雰囲気の食事になりました。みなさん料理が上手でとてもおいしいです。

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ありがたいことに、地元の方からも料理や食材をいただけて、こちらもめっちゃおいしい!

ちなみにヌクマムやライスペーパーが買えたのがこの業務スーパー。青森ではふつうのスーパーには置いていないそう。

ヌクマムの代わりに同じく魚醤のしょっつるを使えばベトナムと東北のコラボやん!とも考えたんですが、しょっつるはお隣秋田のもので、青森ではまったく見かけませんでした。白神山地がしょっつるの侵入をはばんでいる!?

ハラル対応

イスラム教で許されている食事のハラルについてですが、事前に聞いていたのと線引きがちょっとちがっていたところがありました。

豚は成分として含むものもだめということで、ポークエキスだけでなくゼラチンを含むものもNGに。一度カレーを作ろうとしたことがあったんですが、市販のルーにポークエキスもゼラチンも両方含まないものが見つからなくて断念しました。

逆に鶏・牛については、ハラルのルールにのっとって処理したものでなくても許容範囲内とのことで、鶏むね肉は使わせてもらいました。一般的なハラルのルールでは、水陸で生きられる生物(カメ・カエル・カニなど)もNGだそうなんですが、シーフードは何でもOKとのこと。

「イスラムの戒律を破るとどうなるの?」とひげもじゃさんが聞いていたんですが、「特に罰則があるわけではなく、自分と神様の間だけの話」だといいます。

初めてのワークキャンプ(2)-ワークの内容

この続きです。

メインのワーク

今回のワークキャンプの大きな目的は、陸奥湾のホタテの保全です。

近年陸奥湾では、

  • 水温が上がっている
  • 水中の養分が減ってきている

ということで、ホタテがたくさん死滅していっています。そこで、陸奥湾に流れ込む川の流域にブナの植林をすることでその対策をしようとしています。

なんでブナの植林がその対策になるのか?

日光が地面に当たると太陽エネルギーが熱に変わって水温上昇につながるけれど、ブナがあると光合成によって養分つまり化学エネルギーに変換されるので、水温上昇が緩和される。

陸奥湾周辺には、美観目的で松が植えられてきた歴史があるけれど、松は常緑樹であまり落葉しない。これを落葉樹のブナに置き換えることで、落ちた葉が地面の養分となって陸奥湾に流れ込む。

そういう考え方なのだそうです。なるほど〜。

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白神エリアでブナの苗を育てて、

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陸奥湾の方に植え替えます。

その他のワーク

大きな目的がホタテの保全とはいえ、実際の労働で主に時間をかけたのはその他の雑用ワークでした。

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今回の宿舎もブナの苗を育てているのも白神エリアの廃校の敷地なんですが、

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そこで生活用の薪を運んだり、

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水路のどろをさらったり、

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休憩所にするテントを設営したり、作業は多種多様。

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その合間に食事を作ったりしないといけないので、なかなかいそがしいです。

初めてのワークキャンプ(1)-メンバーさんたち

GWのワークキャンプの体験記です。

大変だったけど、本当に行ってよかったというのが最初の感想です。正直終わってさびしいと思うぐらい。

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受け入れの現地の方だけでなく、メンバーさんにも恵まれました。

リーダー

日本出身。各地でボランティアをしながらアフリカ・中南米を含めた世界一周をしたことがある気のいいおにいさん。

ワークキャンプを斡旋しているボランティア団体の職員さんで、職員さんがメンバーになることはあまりないことなのだそう。

メンバーの中では最年少だけどしっかりもの。

カメラさん

ベトナム出身。控えめだけど気配り上手でがんばりやさんな女の子。ぱっと見日本人だと言われてもわからない。

日本のホテルのフロントで1年半ほど働いていたことがあって、英語だけでなく日本語も上手。今はハノイ(ベトナム首都)の近辺で日本企業を相手にIT関係の仕事をしている。

いつも大きな一眼カメラを持っていて、絵も上手。

ワークキャンプは今回初参加。

メガネくん

台湾出身。長身のメガネイケメンなAIエンジニア。今回のワークキャンプのムードメーカー的な存在。

1年ほど前、YOASOBIの曲に衝撃を受けて日本語の勉強を始め、カメラさんほどではないけど日本語が話せる。

「コンビニスイーツだいすき」
「おいしくな~れ おいしくな~れ」
「泣くほどおいしいでした・・・おいし・・・かったです」
「つぎ日本くるときもっと日本語ぺらぺらになってるよ」

たどたどしい日本語で周りをほっこりさせたりもするけれど、英語レベルは高く、英語でしゃべると急にきりっとするギャップ萌えキャラ。虫が苦手。

ワークキャンプは過去にラトビア・タイなどで参加経験あり。

ハナザワさん

インドネシア出身。幼稚園と小学校の先生になる人を大学の教育学部で教えている「先生の先生」。日本に来たからには生魚も食べるし、温泉にも入るしと、新しいことにチャレンジしたい新世代ムスリム女子。
(インドネシアにも温泉はあるけど、人前で肌を出す習慣はないはず。)

初めのうちは控えめな雰囲気だったけど、後半はサザエさんの花沢さんみたいなキャラとして定着。

ワークキャンプは今回初参加。

ママ

インドネシア出身。ハナザワさんと同じ職場の同僚。中学・高校の英語の先生になる人を大学で教えている「先生の先生」で、英語のエキスパート。

大きなお子さんのいるお母さんで、今回のワークキャンプでも冷蔵庫の残りものでちゃちゃっと何か作ってくれたりするお母さん的な存在に。

敬虔なムスリムで、ハナザワさんがお祈りをしないときでもちゃんとお祈りをしているし、温泉にも入らない。生魚も食べない。

ワークキャンプは今回初参加。

ひげもじゃさん

日本出身。我々のワークキャンプとは別枠で島根から来られている独立系(?)のボランティアさん。

自称人嫌いだそうですが、いろいろとお世話になりました。

ふつうワークキャンプって、学生さんが大多数を占めて収集がつけられない状態になることも多いそうなんですが、今回のように全員社会人経験ありというのはリーダーさんとしても受け入れ側としても初めてのことなのだそうです。